従来のいびき治療
従来のいびきに対する治療は、全身麻酔による縫合を要する手術のみが病院で行われているだけでした。
この手術は全身麻酔、出血、長期の入院というデメリットがあります。
また、無呼吸によるいびきは必ずしも多くありません。
いびきは軽い症状では本人以外の方が症状を自覚すること、
また現在の保険適応のなかでは病気として捉えられていません。
いびきは社会的には多くの問題があるにもかかわらず、病気と認識されず診断と治療が遅れていました。
このためわが国では手術以外の民間療法が多くみられますが、治療効果には問題が残ります。
薬による治療法がないのも他の病気と大きく違う点です。
いびきの診断と手術の研究は欧米で盛んに行われてきて、現在アメリカなどでレーザーによる外来手術として確立しております。
いびきと無呼吸症候群
いびきは病気のリスクファクター
いびきは家族やパートナーへのストレスにもなりますが、実はそれだけでなく、いびきをかいている事は大変危険な状態です。
いびきは、のどの周辺の気道がふさがり、そこを空気が無理に通ることで、のどの粘膜が振動して起こります。
つまり、気道がふさがっているため、呼吸がうまくできません。
睡眠時に一時的に無呼吸になるほどであれば、それは無呼吸症候群という睡眠障害になります。
体内に酸素が行きわたらず、眠りが浅くなり、日常でも眠気が取れなくなります。
さらに、高血圧、動脈硬化、脳梗塞などの生活習慣病の原因にもなるのです。
いびきの原因は、肥満、顎の大きさや、年齢による筋力低下、アルコールや薬による筋肉の緩み、鼻炎、喉の炎症や部分肥大など、ほとんどが気道の広さに問題があります。
つまり、気道を広げる必要があるのです。
レーザーによるいびき治療
当院では、アメリカなどで確立されている、レーザーによる外来手術を行っております。
喉の気道をふさいでいる箇所にレーザーを照射し蒸散させ、気道を広げたり、鼻の粘膜を焼いて収縮させ、鼻の通りを改善します。
いびき、鼻炎に対する画期的なレーザー装置
- 出血がほとんどありません
- 術後の疼痛が少ない
- 軽い局部麻酔による治療
- 副作用がほとんどない
- 15分程度の外来で治療可能
いびき治療の症例
保険適応になっておりません。費用、お支払い方法についてはご確認下さい。
手術費用 | ¥198,000(税込み) |
---|
よくある質問
-
Q いびきの原因は何ですか?A 大きく分けて4つの原因があり、1つは口腔内構造の問題、1つは鼻中隔湾曲症などの鼻の疾患、 もう1つは顎、首の形状の問題、さらにもう1つは心臓・飲酒などによって一過性に起こることもあります。
詳しくはこちらをご覧ください。 -
Q レーザーがなぜいびき手術に使われるのですか?A レーザーによる手術は出血が少なく、精密で手術部位以外への熱影響が極小、手術後縫合の不用など多くの利点があります。
これらの利点により外来で極めて軽い局所の麻酔による手術が可能となります。 -
Q すべてのいびきはレーザーで治療可能ですか?A 診断によってはレーザー治療が不可能な場合もあります。
とくに心臓、脳血管、呼吸器に問題がある場合などは対象とならないのでその方面の専門医をご紹介します。 -
Q いびきのレーザー治療で治らない場合はあるのですか?A なるべく患者さんの負担の少ない方法で手術するようにしています。
きちんとした診断により大変高い治療効果を出していますが100%有効ということではありません。術後に評価をします。 -
Q レーザーでいびき手術の治療効果はどの程度ですか?A 患者さんの手術前の状態により改善効果は異なり、全ての患者さんが完全に治るということではありません。
また、他の病気と異なりいびきで困るのはむしろ本人以外の方です。
したがって改善の効果はあくまでも本人以外の方の感じ方で、必ずしもいびきの音量や頻度などの数字の改善と一致しません。